1973年に
ぼくが産まれた街
オイルショックもあって
22歳のお父さん
18歳のお母さんは
本当に大変だったと思う
残念ながら
被災地になりました
幼い頃の記憶を
思い出してみると
お酒を飲んでは
怒るお父さん
何かに抵抗するように
怒るお母さん
お父さんがいなくなると
お母さんは
ぼくに泣きついてきて
お前だけは
連れて行くからねって
ぼく
その言葉
ずっと信じていたかったんだよ
お父さんが
会社に行ってしまうと
だからあんたは何やってもダメなの!
いつもぐずぐずしてばかりで!
あんたなんか産まなきゃ
私幸せだったのに!
ぼく
お母さんが
何をしてあげたら喜んでくれるか?
わからなかった
お勉強したら
誉めてくれるかな?
お家のお手伝いしたら
喜んでくれるかな?
遠い昔だから
ぼくも記憶は曖昧に
なってる箇所はある
お祖父ちゃん
お祖母ちゃんが
私のお父さん
お母さん代わりに
なってくれたんだ
ほら、自転車で出かけるから
乗りなさいってお祖父ちゃん
ほら、本読まないと
字も書けなくなるんだから
読みなさいってお祖母ちゃん
もう、お父さん、お母さんが
ぼく怖くなってしまったの
お家に戻っても
ぼくどこにいたらいいの?って
わからなくなった
また怒られる
また泣かれる
そんな幼少期だったけど
ぼく産まれてきた事には
何も後悔はない
お母さん未だに苦手だけど
でもしょうがない
本当に曖昧には
なってしまってるけど
ぼくの幼い頃の記憶
ぼくの本名は
両親から貰った
大切な名前だと
思ってるから
もう大丈夫だよ
by 蓮。うさぎ
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