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destiny by 蓮。うさぎ 2013年復刻版

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濃い。





我が家の大黒柱
濃い父親のお話を
書いてみようと思います




今月に
命日を迎えます




くも膜下出血による
病死になってしまって




ぼくの中では
永遠の53歳になっています




ぼく
中学生ぐらいから
思春期を迎えて




どこにでもあるような




親子バトルが
始まりました




それまで
怖かっただけのお父さんが
兎に角煩くなって
しょうがありませんでした




お父さんにしてみれば
少しずつ女の子から
女に変わっていくのが
心配で当たり前だったんだと




今になって思います




そんな事
考える筈もない中学生




それまで家庭で
いるかいないか?




わからないぐらいだった糞餓鬼が
猛反発始まって




昔ながらの
頑固で無口な父親の
典型的なお父さんだったから




少しぼくが
何かしては




正座つきで
長い演説されて




ぼくも
なんでそんな話なのよ!って
反撃しては
怒られて




今では本当に
濃い父親と
笑ってしまうのが




昔のプラスチックの
洗面器で頭叩かれて




洗面器の底が抜けたのを
お父さんが真剣に見て




洗面器に
ヒビ入ってたのかー?




と、発言しやがるw




頭痛いながら




ぼくの心配より
洗面器な訳?と
気が遠くなってみたり




あまりにキレ過ぎて
お父さんに向かって




死んでやる!と
怒鳴った事もありましたが




言った途端に
すたすた鋏を持ってきて




それ家で一番切れる鋏
死ぬならそれでやれ




と、また言われて




死ぬ生きるに鋏か?と
また気が遠くなってみたり




ぼく産まれて
間もなくに




食中毒で
死にかけてしまった事が
あったらしいのですが




お母さんの失敗した
ゆるくなったカレーが
出るたびに




お前入院してた時は
オムツにこんなのがついてて
俺洗ったんだよな




と、言われては
カレー食べる気力ないよ?と
具合悪くなってみたり




ぼくが反発した中で
一番後悔したのが




あんたなんか
父親だと思った事ないから!




だったのですが




深夜にトイレに
起きてきたぼくに




気がついて
トイレのふりしながら




瞼が泣いた後で
腫れた顔で




俺が父親だって
忘れるなよ…




と、ぼくの
後ろを通り過ぎながら
ぽそりと呟かれ




今だから言える




反発し過ぎて
家出までして




本当に
ごめんなさい




自分が
いい歳になって





ぼくが余程
可愛くて




どう愛情表現したらいいのか
わからなくなってしまって
喜ぶはずだ?と




とんでもない家電




当時では
高価なはずのものを




買ってきたんだな?と
つくづくわかりました




あのね、お父さん?
貴方の濃い冗談なのか
説教なのかわからない




昔で言う




ドリフターズなみの
コントみたいな
毎日を思い出すのが




ぼくは
一番怖い




殆ど
喋らない人だったので




父の名文句




俺の白い歯が
見えるうちは




お前
幸せなんだからな?




と、にやりと笑う顔が
一番の恐怖




この父親にして
この濃い冗談吐くぼくが




貴方の間違いなく
生きていた証だったと思うので




貴方らしい子供の
言葉で言うと




さっさと黙って
寝てていいから
思い出させないでよ!です




濃い父親にして
この餓鬼なお話です




大好きな
お父さんに




by 蓮。うさぎ




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